キラキラ大島雑記帳

インディーズレーベル『キラキラレコード』代表、大島栄二の日記です

ニュース

 ニュースってなんだろう。今日は福島第一原子力発電所の放射能汚染地下水について、汚染水の流出を防ぐための遮水壁を上回った可能性があると原子力規制庁が述べ「緊急時」との認識を示したとロイターが報じた。 『福島第1の汚染地下水、遮水壁上回った可能性高い=原子力規制庁』 別にスクープじゃない。原子力規制庁が述べたのだ。誰だって取れる情報だ。それなのにテレビは報じない。夜の、NHKも報道ステーションも報じなかった。もちろんこれは世界的な影響のある出来事だが、一番影響があるのは日本だ。そして日本に住む人々だ。なのにその情報がロイターから届く。夜の代表的な報道番組が報じない。この国で流れているニュースとは一体なんだろうか。  8月1日にシリアで大きな爆発が起きたという。リンク先が削除されてなければこんな映像がアップされている。  核爆発だという人もいた。本当かどうかはよくわからないが、たしかにキノコ雲にも見える。YouTubeの言語がアラビア語(おそらく)なので読むことは出来ないが、これを英語で伝えているサイトがあった。 『Syria: Big Explosion in Homs 08/01/2013 (different angle)』  僕の拙い英語力で読む範囲では、これは武器庫を攻撃したものだという。武器庫だから爆薬の量も相当なものだったのだろう。だからこんな大きな爆発になったとか。一部で核爆発かという声もあるようだが、この記事を信じるとすれば、これは核攻撃ではない。もちろんこの記事の信憑性などは僕にはわからない。  いずれにせよ、この爆発の大きさからするととんでもないことが起きているのは間違いない。なのに、これも日本のメディアは報じない。  海外のことがすべて素晴らしいなどというつもりは毛頭無い。が、世界で語られていることを日本が語らないのだとしたら、それは一種の鎖国である。北朝鮮のテレビを散々批判してきたではないか。中国では検索しても出てこないページがあると聞いて、それはどこの後進国の話だと思ったではないか。なのに、日本のメディアは同じかそれ以下のことをしているように思えてならない。  かく言う僕が何故そういうことを言っているのかというと、インターネットで情報を得ているからだ。しかしインターネットが普及しても、今なおテレビや新聞の影響力に較べるとネットの情報は小さい。北朝鮮の人に事実を知ってもらおうと韓国の人が風船にチラシをつけて飛ばしているという話を聞いたことがあるが、テレビに対するネットの情報とはその程度のものではないのか。もちろんそれは言い過ぎだ。だがそう言いたくなるほど、今はまだテレビが強い。そのテレビで流されるものを信じ、流されないものは知らないまま。そういう人が大多数だ。そういう人とは前提となる常識が違うので、話をしていても理解し合える気がしない。  こういうことがまかり通っているのなら、多少の外圧でメディアも変わっていく必要があるんじゃないだろうかとさえ思う。もちろん報道は外圧に屈するべきではない。だが今のような鎖国的報道を見続けていると、外圧に屈しないことで守る報道のプライドや自由なんていうものは、今の時点で既に存在しないのではないかとも思ってしまうのだ。