キラキラ大島雑記帳

インディーズレーベル『キラキラレコード』代表、大島栄二の日記です

2012-01-01から1年間の記事一覧

2012

2012年を振り返る。 ある意味、激動の一年だった。生涯で二度目の、福岡に帰らない新年を京都で迎えた。妊娠していた奥さんの体調を考慮して、移動を控えていたところ、さらに体調が悪くなり安静に。だから結局福岡に帰ること自体がなくなるという2012のスタ…

おもてなしについて

先週の土曜日、15日に僕ら家族はある京料理屋に行った。 その店は僕にとって大切なお店である。今から18年前に父が他界し、翌年僕は母と兄と3人で関西に親子旅をした。その旅は、父を想う旅だった。福岡で父を火葬したとき、骨壺に入れられる骨は僅かで、残…

小さな声

今回の選挙は、いろいろな意味で興奮もしたし、警戒もしたし、失望もした。 僕の住む京都2区からは、民主党逆風の中で前原誠司が当選を果たした。TwitterのTLでは「枝野や前原や野田を当選させる地域のヤツらは何を考えているんだ」という言葉も沢山目にし…

風は吹いているか

作業をしながらCDをたくさん聴いていた。今日はCOVERSも聴いた。RCサクセションの1988年のアルバムだ。 このアルバムは当時発売中止になったいわくつきのアルバムだ。原発反対を歌っていたから、原発メーカーである東芝の子会社東芝EMIが発売を中止にしたの…

自分の意思を表明するということ

2009年の2月、イスラエルの文学賞であるエルサレム賞を受賞した村上春樹はスピーチでこう語った。「ここで、非常に個人的なメッセージをお話しすることをお許しください。それは小説を書いているときにいつも心に留めていることなのです。紙に書いて壁に貼ろ…

弱者を利用するのは誰か

田中眞紀子文科相が3大学の認可を認めなかったことが話題になっている。 まず断っておきたいのだが、僕は野田内閣は一刻も早く解散すべきだと思っているし、擁護するつもりはないし、野田の再選を支持した田中眞紀子のことも蔑む思いである。 だが、今回の…

覚悟

IWJというのがある。岩上安身氏が主催する報道団体だ。 IWJは昨年の初め頃だったか、それとも一昨年の暮れ頃だっただろうか。岩上氏がUstreamを使ってインタビューなどを報じ始めたのがきっかけだと記憶している。亀井静香や森ゆうこなどへのインタビューを…

言論を守るとは

橋下市長という人は面白い人だ、好きではないけど。 週刊朝日の記事を巡って橋下市長が大激怒。Twitterで激しく罵倒。当初は強気だった週刊朝日側も白旗を揚げ連載中止を発表。それでノーサイドといいながらも橋下市長の攻撃は今も続いている。 この一連のツ…

バンドターミネーター

僕はインディーズレーベルの仕事をもう22年もしている。バンドを育てるのが仕事といってもいい。 ところが、僕は多くのバンドを潰している。こういうとなにか悪の権化のように聞こえるだろうが、実際はそうではない。僕の仕事の大きな部分は、バンドにワンス…

無関心の罪

今朝ほどからツイッターで「安倍氏の自民党支部「政治資金でキャバクラ」福岡や下関で16店30回にわたり70万3650円を支払った。」と話題になっていた。東京新聞や中国新聞に記事が載っていたらしい。 僕は基本的に自民党に復活してもらいたくないし…

本物の素人

前原誠司が「橋下人気にぶらさがって、大阪維新の会から出馬する政治の素人が、当選すると日本はえらいことになる」と発言したらしい。そのことに対して罵倒ツイートがたくさんあった。「素人民主党にまかせた結果が今だろ」というのがその主な趣旨だ。 だが…

生き残るということ

ニホンカワウソが絶滅したという。最後に確認されたのは昭和54年だとか。もう30年以上も前のことだ。その間に絶滅宣言をすることは何故出来なかったのか。いろいろな事情があるのだろう。つくづく、人間は判断の遅いことだなあと思う。 絶滅したということを…

野田民主党政治の危険

野田民主党がどうなのかということについて、もはや論を待たないとは思うが、一応念のため僕が思うところを述べておきたい。 彼の政治のどこがダメなのかを端的に言うと、主権が誰にあるのかということについての認識不足、いや、誤認にあるのである。 この…

ホーム

日曜日、長男昇太のお宮参りをした。僕らが結婚式をした下鴨神社で息子がお宮参り。不思議な巡り合わせだな。あの時は東京から結婚式のためにやってきたのに、息子はこの神社のすぐ裏の病院で生まれたのだ。 4年5ヶ月前にもここに集まった家族たちが、あの時…

金メダル

オリンピックが盛上がっている昨今、まあ僕も見ている口ですが。つい3週間前までは「あれ、ロンドンオリンピックってもうすぐなの?全然盛上がってないけど」なんてことを言っておきながら。 で、そんな昨今とは関係なく、僕は仕事で単純作業をしていた。朝…

生活

先月長男が誕生し、僕の生活は一変した。 生まれてしばらく里帰りしていた奥さんと長男だったが、先日京都に戻ってきた。戻ってきたというのは正確じゃないな。勝手に戻ってきたのではなくて僕が車で迎えにいったわけだから、正確には一緒に帰ってきただ。そ…

ソウルフード

福岡出身の僕にとって、ソウルフードはなんといってもとんこつラーメンだ。今でこそとんこつラーメンと言うが、20年くらい前まではとんこつラーメンのことを「ラーメン」と言い、他のは札幌ラーメンや喜多方ラーメンなどといって区別していた。東京のラーメ…

夏至

今日は夏至らしい。 日中が一番長いのか。 このところは比較的涼しいけどね。 それに、京都は朝から小雨で湿っている。 水無月という言葉は、水が無い月という意味ではないらしい。 「無」は「の」にあたる連体助詞「な」であって、 だから「水の月」という…

腹痛

朝から腹痛で仕事をお休みした。 だからヒマである。 それで、こんなことを考えた。 腹痛盆に帰らず。 あまりの痛みに、帰省を断念するという意味。 まあそんな痛みではないし、 この時期に帰省する予定もないし、 そもそも、今はまだ盆じゃないし。 もう少…

インセンティブ

音楽とネットの関係というのはいろいろな問題があって、情報の伝達がミニマムなところから縦横無尽に可能になったということがまずプラスの面で大きい。ミュージシャンもリスナーも、これによるデメリットはきっとない。いや広く言えばあるにはあるのだが、…

祭り

雨のため1日順延になった葵祭が、本日京都で開催された。 京都の三大祭りのひとつに数えられていながら、GWからもずれるうえに、曜日に関係なく15日開催が基本なので、東京に住んでいた頃には生涯見ることのない祭りなんじゃないだろうかと、強い憧れをもっ…

小沢氏と政治

今日、陸山会事件の裁判に無罪判決が出た。なにはともあれ良かったと思う。これで有罪が出ていたら、日本の司法は完全に信用を失っていただろう。 これから、小沢氏がどのような政治行動に出るのか。そしてそれを阻止したいと考えている人たちがどのような行…

すみれ

僕はインディーズレーベルのプロデューサーだが、ここで自社アーチストのことを書くのは結構稀だ。 一般的にはアーチストのことを褒めて、ガンガン宣伝すればいいのだろう。僕もそう思う。だが、それはちょっと躊躇するというのが偽らざる気持ちだ。そのこと…

4周年

今日は僕ら夫婦の4回目の結婚記念日だ。もう丸4年も経ったのかと、短かったような気もするし、いろいろあったし、長かったなという気もする。 今もいろいろあって大変だ。大変といってもケンカなどはまったくなくて、奇跡的な仲の良さだと自負している。い…

セレモニー

もうすぐ、311だ。 僕はこの1年、毎月11日の2時46分になるとほぼ必ず「黙祷」していた。ただ黙祷をするのと、ツイッターで「黙祷」とつぶやくのと。たったそれだけだ。ボランティアにも行かないし、寄付もしない。自分に出来ることは限られている。でも、…

雪景色

夜来の雪はきっと積もるだろう、だって日付が変わる頃にはもうすでに積もっていたのだから。 前の晩すでにそう確信した僕は、この土日に一歩も外出せず身体を休めようという方針をあっさりと捨て、早起きをして雪降る街に早朝から出ていった。お目当ては、雪…

迷いネコ

職場のビルの窓を開けると、そこは隣りの家の瓦屋根だ。 その屋根に、ネコが来る。毎日来る。今来ている三毛のネコは2代目だ。昨年5月に引越してきて、まだ雑然と荷物が段ボールで置かれていた頃。初夏なので暑く、空気の入れ替えのためにも窓を開けていた…

前へ

ネットでこういう画像を見た。 「右でも左でもなく、前を選ぶ。」 素敵なコピーだ。本当に素敵か?だが、心に引っかかったのは事実だ。今度の日曜日が京都市長選挙だ。京都は伝統的に革新が強い地域で、現在も市議会の第2勢力は共産党だ。昔は、京都の人た…

土地に縛られるということについて

僕はこのテーマについてこの半月ほどいろいろ考えて、何度か文章を書いては途中で違うなと感じ、自分の文章力の無さに、そして自分の考えを整理する力の無さに、ほとほと愛想が尽きかけている。だがきっとそんなに簡単に納得できる文章になるとは思えないし…

京都、カフェの旅

僕は京都が好きだ。一昨年までは年に5回ずつくらい旅行で訪れていた。それが昨年から京都に引越すことになった。引越はけっしてすべて理想的なことではないし、引越しなくて済むのならそれに越したことはなかったと今でも思う。だが、その結果いま京都で暮…