キラキラ大島雑記帳

インディーズレーベル『キラキラレコード』代表、大島栄二の日記です

忘却

DVDを作っている。息子の成長記録ビデオDVDだ。

 日々、息子の写真を撮っている。iPhoneで撮っている。時には動画で残したかったりするので、やはりiPhoneでビデオを撮る。いやあiPhoneは便利だ。フルハイビジョンの映像が撮れるのだ。昔は640×480の映像だって処理するためにハードディスク数台を使ってRAIDを組んだものだ。それが今ではあんな小さな機械でフルハイビジョンなのだから恐れいる。いつだって持っているから、いつだって撮れる。単体のカメラやビデオを常時スタンバイさせておくのは無理だけど、iPhoneならいつも手近にある。記録には最適なデバイスだ。

 で、今作っているDVDは昨年9月から11月のもの。半年前の映像なのだが、息子が今とはまったく違う。はいはいなど出来ず、寝返りも怪しい時期で、今と比べたら足も細い。その筋肉量では身体も思うように動かんだろうと今はわかるが、当時は頑張れ頑張れと思っていた。努力とか気合じゃないよね、筋肉の発育だよ。出来ない無理というものがあるよ。

 驚くのは、息子がそんな感じだったということを忘れているということだ。奥さんが僕の母に「(僕の)赤ちゃんの頃はどんなでしたか」と聞いた時に母は「あんまり覚えてないとよ」と答えていた。それはもうすぐ80を迎える人の記憶力の為せる技なのかと思っていたが、そうではなかった。人はあっさりと忘れるものなのだ。毎日見てても忘れてしまう。それが良いところでもあるんだという気はするけれど。

 でも、覚えていたいじゃないか。だから、手軽に記録出来るiPhoneのようなデバイスは有用だと、改めて思った。まあ本人にとっては、自分の幼少期の写真や動画がこんなに残ってしまうことが果たして幸せなのかどうなのか、今の僕にはよくわからないのだけれども。

 そんな息子は昨日が生後300日目だった。赤ちゃんの成長はめざましい。大人は毎日一生懸命とはいえ、あんなに成長してはいないと改めて思うよまったく。